ENG

ダウエルピン(ノックピン)

ダウエルピン(ノックピン)とは

ダウエルピンは一般的にノックピンとも呼ばれる金属製の円筒形のピンで、主に高精度が要求される金型部品や治具を接合する際の位置決めや固定に用いられる部品です。ダウエルピンには、呼び径、長さ、公差、材質、表面処理などの種類があり、使用する材質はダウエルピンの強度や耐食性などの特性に影響し、一般的には鉄やステンレス鋼、真鍮などが用いられます。ダウエルピンの摩擦係数や耐食性などを改善するために表面処理は無電解ニッケルメッキや電解研磨などが行われます

飯野製作所のダウエルピン(ノックピン)

創業以来70年以上にわたって培った金属加工技術で国内外の工場で月間3,500万個のダウエルピンを生産し、高品質のダウエルピンを国内外の多くの大手自動車メーカーへ納入しています。用途に応じた3型のダウエルピンを取り扱っており、SUV、コンパクトカー、軽自動車、ミニバン、自動二輪車など多くの車種の重要部品に使用されています。ダウエルピンは当社の主力製品であり、ASEAN地域を含めた新たな海外市場および他業種にも拡販できるよう取り組んでいます。今後も工程改善を通じて高品質な製品をお届けできるよう努めてまいります。

使用用途

飯野製作所のダウエルピンは自動車のエンジン、トランスミッションおよび各種ポンプなどの部品の位置決めや固定に使用されます。主な使用用途は以下の通りです。

エンジン

  • カムシャフトフォルダー
    エンジンの吸気弁や排気弁を開閉するための回転軸であるカムシャフトを固定するための部品。カムシャフトフォルダーにダウエルピンを差し込むことで、カムシャフトを正確に位置決めし、ずれや振動を防ぐことでエンジンの性能や燃費を向上させる役割がある。
  • シリンダーブロック
    シリンダーと呼ばれるエンジンの燃焼機関となる金属製の筒と回転部品を収めた箱状のクランクケースを一体化した内燃機関の部品。シリンダーブロックにダウエルピンを圧入することで、他の部品との位置合わせを行う。
  • オイルバン等
    エンジンの下部に取り付けられている金属製の蓋で、エンジンオイルを貯める役目を果たす部品。オイルバンをエンジンブロックに固定する際に、ダウエルピンを圧入して位置合わせを行う。

トランスミッション

  • トランスミッションブロック
    トランスミッションの内部機構を覆って保護する役割を果たす鋳鉄やアルミニウムなどの金属で作られた自動車部品。トランスミッションブロックにダウエルピンを圧入することで、エンジンブロック等の他部品との位置合わせを行う。
  • クラッチハウジング
    主にトランスミッションケースとシリンダーブロックの間に位置しており、クラッチ全体を覆って保護するケース。エンジンからの駆動力をクラッチプレート等に伝える役割も担っている。組み立て時にダウエルピンを使って正確な位置合わせを保証することで製造精度が向上する。
  • トルクコンバータハウジング
    オイルの流れによってトルクを増幅して伝達するトルクコンバーターの外側を覆って保護する金属製のケース。エンジンからの駆動力をポンプインペラーに伝える役割も担っている。組み立て時にダウエルピンを使って正確な位置合わせを保証することで製造精度が向上する。

各種ポンプ

  • ウオーターポンプ、オイルポンプ等
    ウォーターポンプとはエンジンの温度を適正に保つために冷却水をエンジン内部やラジエーターなどに循環させる装置で、オイルポンプとはエンジン内部に潤滑オイルを供給する装置。組み立て時にダウエルピンを使って正確な位置合わせを保証することで製造精度が向上する。

ダウエルピンの寸法・種類・材質

寸法

飯野製作所が取り扱うダウエルピンの各サイズ毎の寸法は以下の通りです。

種類

  • A型 : 中空ダウエルピン     : 機械構造用炭素鋼鋼管
  • B型 : 中実ダウエルピン     : 機械構造用炭素鋼
  • C型 : 中実ダウエルピン(強硬度): 高炭素クロム軸受鋼鋼材

詳細な情報については、お問い合わせください。

お問い合わせください

国内大手自動車メーカーでも導入されている高品質な製品となっております。

径公差・材質・硬度に関するご質問には丁寧にご説明可能ですので、以下のお問い合わせフォームからご連絡くださいますようお願いいたします。

各型の特徴

A型はパイプ形状で中にボルトを通したり、オイル等の液体が流れる、あるいは軽量化の必要な個所に使用されます。

B型とC型はソリッド(棒状)形状で重量物の位置決め等に使用されます。

C型はB型と比較して表面硬度が高くなっており、より強力な耐性を求める部位に使用されます。

使用上の注意

圧入時

  • ダウエルピン外径と挿入穴径のクリアランスは非常に小さく、圧入時にはハンマー、プレス機を使用する必要があります。
  • ハンマー、プレス機を使用する際、穴の軸とダウエルピンの軸をできるだけ平行にし、圧入する必要があります。
  • 軸がずれるとかじりが発生し、正確に圧入されず、ダウエルピンあるいは穴にダメージを与える可能性があります。
  • 圧入時にはダウエルピンが奥まで挿入されているか確認してから組み付ける必要があります。

錆に関して

  • 出荷時には防錆油を塗布しておりますが、袋を開けて外気に触れたままの状態では錆が発生します。使用数を取り出した後は外気に触れないよう袋を閉じて保管してください。

ダウエルピン製品に関するお問い合わせ

  • 径公差・材質・硬度について
  • 使用できる車種

上記については、担当者が丁寧にご説明いたします。お気軽にご相談ください。

お問い合わせはこちら